top of page
杉山のショールーム
showroom / project
薪と庭
一宮市の農地に囲まれた敷地に拠点を置く造園屋が新たに商う、薪ストーブの販売のためのショールームの計画。 薪ストーブのショールームでありながらも造園業を営む庭師としての仕事も同時に体感してもらえる場所になるよう庭を含めて提案した。建物は建蔽率から導き出される面積をそのまま床面積とし、壁が必要な各室の面積ボリュームを先行して検討し、それに沿って壁を配置したのちに構造的に不要な壁に穴を空け、ショールームと各室とが視線のバッティングを外しながらも穴の向こう側へ視線が伸びることで、拡がりを感じることができる。平家床面積ではスペース不足になってしまう資料収納は打ち合わせ室の床を1.2メートル上げ、その床下に配置した。床を上げたことで薪ストーブ全体を俯瞰して眺めることができ、営業オペレーションにも優位性を持たせることができる。北側に薪ストック兼デッキ、南側は農地に対して開くことで空間的な拡がりをつくり、東側は立体的な庭を、西側は隣地の高木の緑を室内に引き込むことで、樹木との距離を近いものに感じてもらうよう考えた。 単なる商品が陳列されたショールームではなく、体験としての空間を提示することが薪ストーブや庭へのさらなる興味へと発展すると考えている。
完成予定:未定
所在:愛知県一宮市
用途:薪ストーブショールーム
構造:木造平屋建て
建築面積:58.71㎡
延床面積:58.71㎡
写真:border design archietcts
bottom of page